【日本古来サウナまとめ記事】
「阿弥陀寺」の歴史・由来
阿弥陀寺は、西暦1180年(治承4年)に焼失した東大寺再建のため、東大寺用材の伐りだしのため奈良からこの地にやってきた、重源上人が作った東大寺再建の7別所のひとつです。後白川法皇の安穏を祈願して建立されました。
石風呂も重源上人が建立しました。当時、東大寺用材の伐りだし従事する人の、病気や怪我が耐えなかったため、病気治療や疲労回復のために設けたものと伝えられています。詳しくは、以下の記事に記しているので、よろしければ、是非参考にしてください。
阿弥陀寺の石風呂は湯屋の中にあり、国指定重要有形民族文化財になっています。現在は、この石風呂は保存用で、体験できるの石風呂は、昭和56年に造られた石風呂となります。
石風呂の中で薪を焚き、残った灰は外に掻き出し暖を取るための囲炉裏に使用されます。灰を掻き出した後、水を十分に撒き、薬草の石菖(セキショウ)を敷き詰め、その上に、ムシロとゴザを敷いて出来上がりです。
▼国指定重要有形民族文化財の石風呂
▼入口もかなり狭いです。
▼石菖(セキショウ)
「阿弥陀寺」の外観
▼阿弥陀寺はJR新山口駅から車で約30分です。
無料駐車場はたくさんあります。
▼入り口。
▼阿弥陀寺は東大寺の別院です。
▼石畳の階段を登り…
▼右手に進むと…
▼石風呂体験できる建物が見えてきます。
▼石風呂を焚く薪たち
「阿弥陀寺」の口コミ体験談!
■石風呂入浴時間:12:00~19:00
■持ち物:タオル、着替え、汚れても良い衣服(綿が好ましい)、水分
■主催:あみだ寺 湯屋石風呂保存会
▼建物内にはいるといきなり強烈なビジュアルの
石風呂が見えてきます。もう感動と興奮が止まらない!
▼料金は薪代として、たったの300円!?
お賽銭箱に入れます。といっても気持ちを
お布施しても良いのかなと感じました。
▼右手の下足棚に靴を入れて中にはいります。
▼凄い年季も入っているし、重厚さと歴史を
感じる造りに再び感動!日本にまだここまで
歴史を感じる古来サウナが体験できるなんて♪
▼入って右手は石風呂内で燃やした薪の炭で
暖を取る阿弥陀寺の住職(右)と保存会(左)の方
▼囲炉裏の奥にシャワールームと…
▼簡素な更衣室があります。
▼囲炉裏部屋の隣に荷物を置いたり休憩する場所があります。
▼いよいよ、腰をかがめて石風呂の中に入ります!
入口付近は、少し低いので腰をかがめて。
▼床にはゴザが敷かれています。
▼こちらが内部の構造。
アーチ状天井の内側を鉄筋と金網で覆っています。
▼天井。これまで巡ってきた古来サウナの中で
このように鉄筋むき出しの造りは初めてでした。
▼室内で撮影してみました。こんな感じ。
男女一緒で、頑張れば10人近くいける大きさです。
阿弥陀寺の石風呂は焚き直しをしません。自然の薪で焚いたサウナなので、12:00スタートでクローズする19:00まで7時間かけて、少~しずつ温度が下がっていきます。もし灼熱を体験したいのであれば、12:00ジャストに伺うことをおすすめします!私は15:00頃訪れたのと、この日は混み合っていて人の出入りが激しいらしく、いつもより温度が緩やかだったそうです。といっても、常連さんによるとまだ100度くらいはあると仰ってました。
皆で声を掛け合いながら、肩を寄せて挨拶をしたり、世間話をしたり、とても楽しい時間でした。昔の人々もそのように、疲れた心身や傷ついたカラダを癒したのでしょうか(*^^*)
「阿弥陀寺」まとめ
「施欲体験は薪代しかいただかない」ということから、湯屋石風呂保存会の方たちの気持ちを汲み取ることができたように感じます。ついつい300円でいいの?儲けはあるの?なんて考えてしまいましたが、実際に体験してみたら気持ちは変わりました。お金儲けでは全くないのですね。
「貴重な伝統をぜひ守っていきたい!」という想いを、受け取ることができたように思います。
名古屋から山口までは若干(^_^;)遠いですが…またぜひ訪れたいと思いました。おすすめです!
「阿弥陀寺」詳細情報
【住所】山口県防府市大字牟礼坂本1869番地
【電話番号】0835-38-0839
【URL】http://www.c-able.ne.jp/~amidaji/sub1.html
【料金】石風呂体験300円
【JR新山口駅から阿弥陀寺までのアクセスマップ】
文治3年(1187年)平安時代末期に建立された、山口県防府市に位置する阿弥陀寺。こちらでは月に1回のみ(第1日曜日)ですが、古来サウナを体験することができます。その名も
『阿弥陀寺の石風呂』
当時のままの方法を再現しており、非常に貴重で感動的な経験でした。その歴史にも触れながら、体験談として口コミしてみたいと思います(*^^*)