目次
【飛鳥時代】八瀬の八瀬かまぶろ温泉ふるさと@京都
▼指定有形民族文化財に指定されているかまぶろ(見学自由)
▼実際に体験できる「名物かまぶろ」
▼かまぶろ内の様子
▼陶器製の枕を使用し裸で横になって温まります。
▼隣には山の清水を使用したお風呂にも入れます。
その歴史は1300年で、現存する最古の形式のかまは、京都市の指定有形民族文化財に指定されています。
672年の壬申の乱で大海人の皇子(後の天武天皇)が、流矢を背に受けしまい、その傷を癒やすために村人が、かまぶろを献じたと伝承されています。
また八瀬という地名の由来は、「矢背」が起源でもあるそうです。
室温は50度設定なのですがかなり発汗します。そして室内の土や草の香りが素晴らしく癒し効果も抜群!純粋にサウナを楽しみたい方にもおすすめです!
宿主のご主人に貴重なお話も伺えまして(*^^*)詳細については以下記事にまとめているので、良かったら参考にしてくださいね。
【奈良時代】塚原のからふろ@香川
▼塚原のからふろ外観
▼からふろ全体
▼あつい方
▼ゆるい方
▼室内
▼共有スペース
サウナには「あつい方」と「ぬるい方」がありますが、「あつい方」は修繕はしているものの、当時のまま現存しているからふろになります。
「あつい方」は温度が高いときで170~180度!もう目も開けていられない程の灼熱なので、毛布を被ってはいるのですが、それでも全身から汗が吹き出すほどの熱さです。私はすっかり「あつい方」の虜になり、そっちばっかり入っていました(笑)
週に4日解放されているので、利用しやすい施設としてもおすすめです。詳細は、以下記事を参考にしてくださいね。
【奈良時代】法華寺のからふろ@奈良
▼法華寺
▼法華寺のからふろ
▼法華寺のからふろの仕組み
▼薪を使用し釜を加熱します。
聖武天皇の妻である、光明皇后が創始者で天平時代に創始したもの。「庶民施浴」のため建てられた非常に珍しい浴室です。
床下の釜から沸いている蒸気を全身に浴びる蒸気浴なのですが、香木(または生薬)としてヒノキが釜の中に敷き詰められているので、癒し効果バツグンで最高の時間を過ごすことができました!詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
【平安末~鎌倉時代】岸見・ちょうげん・阿弥陀寺の石風呂@山口
▼岸見の石風呂
▼ちょうげんの石風呂
▼阿弥陀寺の石風呂
そのルーツは、1180年以降、東大寺再建を任された重源上人と言われています。この地域の良木を東大寺再建に使用するため、瀬戸内海をつたい、良木が奈良へと運ばれました。この作業は極めて過酷で、その際、多くの怪我人や病人がでたことから、彼らを癒し療養させるために、創始したと言われています。
以下にご紹介している石風呂は、日程こそ限られていたり、事前予約が必要だったりしますが、今でも体験できるので、ご興味があれば、ぜひ参考にしてください。
【江戸時代後期】湯の峰温泉 旅館あづまやの蒸し風呂@和歌山
▼湯の峰温泉街
▼江戸中期~後期創業の「老舗旅館あづまや」
さんで日帰り入浴することができます!
▼こんな風情のある浴室にある蒸し風呂
▼羽目板の下に約90度の源泉を
流しているだけの超天然蒸し風呂です!
温泉の蒸し風呂は全国でもかなり珍しいようです。
サウナというよりは、まさに蒸気浴でした(^_^)硫黄の香り漂う室内で、源泉の流れる音だけを聞きながらの静寂は、最高の時間でした。
詳細については以下記事にまとめているので、良かったら参考にしてくださいね。
封鎖してしまった古来サウナ情報
愛媛県今治の「桜井石風呂」
【参考URL】
愛媛県新居浜の「シダと煉瓦の石風呂」
広島県竹原市忠海の「アマモの石風呂」
アマモ(海草)などの資材が入手困難になったこと、経営者が75歳の節目を迎えることを理由に2016年に封鎖となりました。
【参考URL】
こちらの記事では、私が実際に訪れた「日本古来サウナ」のまとめ記事としてご紹介していきます!
まだまだピヨピヨの生まれたての記事で、タイトルに内容が全然追いついていませんが(笑)、これから増えていく予定なので、時々のぞいてもらえると嬉しいです!
今となっては入浴と聞くと「風呂」を浮かべる方が主流ですが”蒸気で蒸す「蒸し風呂」は元来のお風呂”と言われていて、お風呂=蒸し風呂を指していました。
そのルーツは、神道の風習で、川や滝で行われた沐浴の一種である禊(みそぎ)の慣習にまで遡ると言われています。その後、仏教の伝来に伴い、寺院でも沐浴のための施設が作られました。その方法も薬草などを入れた湯から生じる蒸気を取り込む、蒸し風呂形式でした。始めは僧侶のための施浴でしたが、次第に一般民衆への開放も進みました。平安時代になると、宗教的意味が薄れ、衛生面での意味が強くなった歴史があります。
「蒸し風呂」の沐浴方法は、全国各地で様々です。
「石風呂(または岩風呂)」は主に瀬戸内海など海岸地帯で発展した蒸し風呂で、天然の石窟などに火を焚いて熱し、水気を加えた室内で蒸気浴や熱気浴をする方法です。
「かま風呂」は日本列島内陸部で広まった蒸し風呂で、室内で火を焚いて熱した後、灰掻きで灰を外に出し、塩俵を敷き塩水を巻いた上に横になって入浴する方法です。
現在の一般家庭で主に使用されている、ユニットバススタイルに至るまでの様々な歴史を、少しずつ深掘りしながら、ご紹介していけたらと思っております(*^^*)