【日本古来サウナまとめ記事】
目次
京都市指定有形民族文化財の「かまぶろ」紹介
▼行き方の詳細は後ほどシェアしていますが
バス停「ふるさと前」を下車して徒歩2分。
▼「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」が
川を挟んで見えてきました。
自然の多い、空気の美味しい場所です。
▼橋を渡ってすぐが「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」
現在は外壁の塗り替え中でした。(2018年12月訪問)
▼ちなみにこの橋「八瀬橋」と呼ばれています。
▼温泉旅館「ふるさと」の敷地内にある
かまぶろ旧跡がこちら
▼敷地内にはいり奥に進むと(見学自由)
茅葺屋根の下に突如現れます。
▼京都市有形民族文化財指定の「かまぶろ」
石敷きの上に石積みで造り表面は漆喰仕上げ。
(実際、体験できるかまぶろは旅館内にあります。)
▼当時のかまぶろの入口は小さかったよう。
明治時代まで周辺に数戸の窯風呂が残されて
いたけれど現存するのは今ではここのみ。
▼往時のかまぶろは窯の中を直接焚いて、
塩水を散布し酸素に富んだ木の葉を入れて
塩むしろを敷いて利用していたようです。
■焚き方と入り方
カマブロの燃焼は青松葉、青木などの常緑樹の枝葉で、枯れ葉は燃やさない。黄楊(つげ)、柊なども使う。一日一度焚き、半日の温熱を保てるだけの燃料を燃やす。燃料を燃やして、おきなどを長柄の灰掻きで外に出したあと、塩俵三枚ほどを敷く。塩俵がないときは、アラムシロを敷き、上から塩水をまく(手桶に塩五号を合わせ、二桶ほど)。湿った蒸気が煙を入口から外に出す働きをするので、そのあとに入る。
【参考文献】東和町誌 資料編四 石風呂民族誌 もう一つの入浴文化の系譜
「かまぶろ」の由来・歴史
▼「かまぶろ」前に歴史・由来が記載されていました。
“かまぶろ”(窯風呂)は我国古来の健康維持のための入浴法でした。千三百余年前白凰年代、壬申の乱に大海人の皇子(後の天武天皇)が八瀬の地で流矢を背に受け、この傷を癒すために村人の献じたと伝えられるもので、洛北の八瀬(矢背)の地名の起源もここにあるのだと伝えられており、”かまぶろ”が我国古来の入浴法であることは幾多の文献にもしるされています。私達の身近な風呂敷、浴衣、湯もじなど、いずれも”かまぶろ”を利用するときに用いた敷物を身に纏ったものから伝えのこされたものだとされるようになったのです。
元来が原始的で単純なものでありながら、千三百年も伝わる間に近代生活に合うよう改良と設備が加えられ、科学的な根拠によってその効能が立証され、それにより現代人の活用に便するよう換気や熱源温度の調整を考慮されたのが、現在の「八瀬かまぶろ温泉」です。
(中略)千数百年にわたり、貴族・文化人の保養の場となっていたこと事体、効果的魅力が顕著であったと考えられているのです。
(引用:http://www.kamaburo.co.jp/04_kamaburo/)
まとめます。
①1300年もの昔、壬申の乱で大海人の皇子(後の天武天皇)が流矢を背に受け、その傷を癒やすために村人がかまぶろを献じた。その際の、実際のかまぶろの旧跡が「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」の敷地内であること。
②八瀬という地名の由来は「矢背」が起源であると伝えられていること。
③かまぶろ(サウナ)が日本古来の入浴法であることは、幾多の文献に記されていること。
「かまぶろ」の効果・効能
「かまぶろ」の効果・効能についても
公式サイトから引用させていただきます。
“かまぶろ”は近代生活にいう熱気療法の一種で、この種においては最高基準で理想的なものです。心臓と筋肉に負担を与えないで旺盛なる発汗を促し、しかもその後の心身の爽快感を満喫できる点はスポーツと同様の効果をもたらします。
神経痛・リウマチ・痔疾・胃腸病・喘息に効果
このあたりは、私が実際に体験した感想も含め
ご紹介していきたいと思います!
「名物かまぶろ」&岩風呂のご紹介
▼では宿の中にある「名物かまぶろ」へ!
▼ロビーも昔ながらのノスタルジック溢れる空間
「ふる」しか見えませんが『ふ』『る』『里』の提灯に迎えられます。
▼フロント
▼ロビーは「好きにお茶飲んでね~」みたいな
癒やされる空気が流れております。
▼入浴料金は1000円!手書き…(笑)
▼タオルも貸しタオル等あるので手ぶらでOKです。
▼私が借りたバスタオル100円
▼向かって左手が男湯、右手が女湯です。
▼お風呂内に「名物かまぶろ」があるので女湯へ進みま~す。
▼扉の向こうに…
▼あった!かまぶろ!!突如現れるので
感動と共に、ちょっと驚きます(笑)
▼色んな角度から撮影してみました。
触ってみたけれど、外壁は熱くありませんでした。
▼入口にしめ縄があるのです。
サウナ室内は御神域ということでしょうか。
▼入口にお面…謎が深まります。
▼脱衣所はこんな感じです。
▼かまぶろの隣に岩風呂があります。
▼この日は冬至だったのでゆず風呂です(*^^*)
▼洗い場も十分広いです。
▼シャンプー、ボディソープ等も揃っています。
▼タイルの洗面台もレトロで可愛い。
▼ドライヤー、洗顔なども揃っています。
入口~「かまぶろ」~「岩風呂」~脱衣所の
動画を撮ったので良かったら参考にしてください。
感動の「名物かまぶろ」体験談!
ということで早速「名物かまぶろ」体験!
▼まずは岩風呂で掛け湯してからかまぶろ(サウナ)へ!
▼私は岩風呂で結構ゆっくり温まってから、かまぶろへ入りました♪
▼入口に置いてある陶器製の枕を持って…
▼中を開くと6帖ほどの空間…。
すっごい雰囲気ありありです…。
▼床はコモを敷いているそう。その上にバスタオル!
▼1番奥にあるこれは何でしょう??
▼奥のほうが熱いそうですがせっかくなので
1番奥で全裸でねころがってみます。
4~5人が限界くらいの大きさです。
▼天井は裸電球
▼中からみた扉はこんな感じ
▼扉横の手の跡が怖すぎるんですけど…(;・∀・)
昔ながらの畳の上に横になるので、畳の草や土の香りでしょうか。不思議と落ち着く自然の懐かしさを感じる香りを楽しみながら、ただただ静寂の時間を楽しみます。(ボイラー音は若干あり)半分、瞑想状態はいっていたと思います。古来の人々に思いを馳せながらのサウナは、感動も一際です。繋がりを感じられるというか…ここに居られることに神秘を感じます。
なーんて、それらしいこと書いちゃったけど…
要は!最高に気持ち良い!純粋に気持ちよかった!至福!満たされる!これこそがサウナの醍醐味ですね!理屈じゃないのです~!
室内は、不思議と息苦しさはなく、かといってカラカラサウナでもなく、汗は数分で吹き出してきます。10分もすると全身から汗ダラダラです。
▼私の腕から吹き出す汗…なかなかの発汗具合でした。
かまぶろを10~15分程楽しんでからは
水風呂はないので水シャワーや岩風呂で汗を流し
休憩スペースの椅子でゆっくり休憩。
たっぷり時間をとって訪れたので
かまぶろ⇔休憩を7~8回も繰り返しちゃいました(笑)
気持ち良すぎて離れられなかったです(*^^*)
宿主の方とお話できたので、あれこれ質問してみたよ!
すっかり癒やされた後、宿主の方に感動の想いを伝えました(笑)
伝えずにはいられなかった。
少しお話できたので色々質問してみました!
ウィキペディア(Wikipedia)より
珪藻土(けいそうど、diatomite、diatomaceous earth)は、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物(堆積岩)である。(中略)
耐火性と断熱性に優れているため建材や保温材として、電気を通さないので絶縁体として、また適度な硬さから研磨剤としても使用されている。建材としては、昔からその高い保温性と程よい吸湿性を生かして壁土に使われていた。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8F%AA%E8%97%BB%E5%9C%9F
宿主に一緒に写真撮りましょ♪
とお願いしたら「年寄りだからもういかん」
と断られてしまいました(笑)
次回2ショット写真狙います。
【京都八瀬】日本古来サウナ「名物かまぶろ」の感動体験談まとめ
感じていただきたいのは、サウナ室の独特の香りと静寂ですね(*^^*)そしてもちろん最高の気持ちよさ!!
岩盤浴のようなもの?と聞かれるとそうかもしれませんが、五感で感じる全てが違うので、比較対象にはできないと感じます。
「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」は大原の途中にある、自然に囲まれた環境にポツンと建つ旅館です。日常から離れて非日常を感じるのに素晴らしい場所。四季折々の景観や、季節の移ろいも楽しめるのではないでしょうか。
温かい宿主のお人柄に触れるのも旅の醍醐味かもしれませんね(*^^*)
【京都八瀬】日本古来サウナ「名物かまぶろ」への行き方
「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」への行き方です。
▼まず京都駅のC3乗り場を目指してください。
(京都タワーの目の前です。)
▼17番大原行きのバスに乗車してください。
▼バスの時刻表(平日)
▼バスの時刻表(土曜日)
▼バスの時刻表(休日)
▼全体
▼乗車時間約1時間で440円。
途中、烏丸四条、河原町四条、出町柳
にも停車しますが、ほぼ座れないと思います。
「ふるさと前」で下車します。
▼「ふるさと前」下車後、バスの進行方向とは
逆方向に戻りすぐ左折し民家を進みます。
▼1分程で左手に鳥居が見えてきたら合ってます。
▼さらに1分ほど歩くと川の向こうに宿が見えてきます。
▼帰りのバス亭は降りた場所から少し京都駅側に戻った所。
「ふるさと」に行く途中にあります。
▼3路線使えます。
▼時刻表を添付しておきますね。
【京都八瀬】日本古来サウナ「名物かまぶろ」詳細情報
【住所】京都市左京区八瀬近衛町239
【電話番号】075-791-4126
【かまぶろに入れる時間】11:00~15:00(2018年12月時点)
【定休日】不定休(事前にご確認ください)
【参考URL】https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/54129/54129.html
【料金】1000円
【京都駅からのアクセスマップ】
京都駅からバスで1時間の左京区に位置する八瀬(やせ)には、日本古来サウナの1つである「名物かまぶろ」があります。現存する最古の形式のかまは、京都市の指定有形民族文化財に指定されています。
そのかまぶろが体験できるのは
「八瀬かまぶろ温泉 ふるさと」
今回どうしてもこちらのかまぶろ体験がしたくて行って参りました!
宿主から色々お話も聞けて、充実したルポとなりました(*^^*)早速ご紹介!